タンカの制作

ここでは、ラマス・タンカセンターで作られるタンカの制作工程をご紹介いたします。
タンカは、木綿のキャンバス作りから始まり、長い時間と手を掛けて作られます。
チベットから伝わった伝統の制作技法は今も生きています。

工 程 工程写真 概 説
デッサン

 地塗りの終わった綿のキャンバスに儀軌に従って基本の図が描かれ、蓮台、背景などが加えられます。像以外の部分については、絵師のオリジナリティーがでてくる場面です。

 また、通常の制作では、既にできている下絵を写して使う場合もあります。

彩色@

チョプタン

 チョプタンは、タンカの表現技法における最も独特の彩色法です。この点描による彩色は、チベットタンカの特徴で、この途方もない作業が、祈りを塗りこめる如く繰り返され、美しいグラデーションができます。

彩色A

 

 極彩色のタンカは、伝統的に「ストーンカラー」と呼ばれる鉱物を材料とした美しい顔料が用いられます。現在は、さらに美しい高級水彩絵具なども使用されるようになりました。

彩色B

金襴

 仏画としてのタンカを最も美しく仕上げる工程で、純金が使われます。荘厳な雰囲気が画面に立ちのぼってまいります。
 ツーリストグレードでは、金の使用量が極めて少なかったり、真鍮粉が使われたりしますが、ラマス・タンカセンターで使用されるのは純金泥のみです。

仕上げ

 さらに、輪郭線の強調や、肉付け、目鼻口などの表現が行われます。平板な画面がきりり締まってまいります。 

開眼

 最後に、「オン・アー・フン」というマントラが裏に記され、タンカは仏画として開眼します。

 完成したタンカには、赤・黄・青などの錦で表装されます。   画布の下には窓といわれる長方形の布が縫い込まれ、保護のための包布(絹)がつけられます。