無機・有機顔料の比較
| 特 性 |
無機顔料 |
有機顔料 |
備 考 |
| 色 調 |
落着いた色 |
鮮明な色 |
描画表現には重厚な無機顔料が効果的で、デザイン的作業には有機顔料の発色が効果的である。 |
| 色 相 |
狭い |
幅広い |
|
| 種 類 |
少ない |
多い |
無機顔料は歴史的に古くから存在し新顔料が増えることが少なく、有機顔料は20世紀に大きく進化した。 |
| 価 格 |
比較的安い |
高い物もある |
無機顔料でも希少元素を原料にしたものは非常に高価。有機顔料の中心は「中級有機顔料」と呼ばれるものであるが、近年では高価だが耐光性の強い「高級有機顔料」も頻繁に使われるようになった。 |
| 重 さ |
比較的重い |
軽い物が多い |
比重の重い無機顔料の中には、水性絵具などで沈澱分離を起こすことがある。 |
| 着色力 |
小 |
大 |
着色力の強い有機顔料は体質によって調節されることが多い。 |
| 隠蔽力 |
大 |
小 |
無機顔料の美しい隠蔽性は、描画作業に欠くことができない。無害な有機顔料での代替が進まない理由の一つに隠蔽性の違いによる効果がある。 |
| 透明性 |
小 |
大 |
一概には左記のようには言い切れないが、それぞれに透明性の幅がある。むしろ、使用されるビヒクルの性格と量による方が透明性に影響する。 |
| 耐候性 |
大 |
劣る物がある |
最新の高級有機顔料は極めて耐光性が優秀。 |
| 耐熱性 |
一般に大 |
劣る物もある |
絵具の場合に耐熱性が重要な指標となることは少ない。 |
| 耐薬品性 |
小さい物多い |
比較的大 |
耐アルカリ性は、フレスコ画やエマルジョン絵具での使用に問題となり、耐酸性は酢を使ったテンペラ絵具で有用となる。 |
| 耐溶剤性 |
大 |
一部に不足 |
耐溶剤性のない顔料は、油性絵具で使用するとブリードしてしまう。 |