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油絵具の定着素材として乾燥フィルムの堅牢性という面からみるとリンシードオイルが最も優れています。リンシードは乾燥性も早く、描画技法面からも推奨されるビヒクルです。しかし、乾燥後の皮膜は他の乾性油よりも強く黄変する性格があり、一部の淡い色やホワイトでは問題がないとはいえません。
クサカベでは、一般色にはリンシードオイルを中心に使用し、レモンイエローのような淡い色では黄変性のより少ないサフラワーオイルを練り合わせ、黄変の最も問題となるホワイトのみポピーオイルで練り合わせるよう、乾性油の使い分けを行っています。
加工乾性油で油絵具を作ることは、保存性の問題から製品化されていませんが、必要量を使用直前に練り合わせてる油絵具を作ると、独特の性質・表現効果を持った絵具を自作することができます。
補助材料
チューブ油絵具にはビヒクルは、絵具に特性と安定性を与える意味で補助的な材料が加えられます。
樹脂類は、透明性と乾燥性、絵具ののりをよくします。
体質顔料は絵具の「ボディー」などとも呼ばれ、油絵具に「キレ」「伸び」「コシ」等の特性を与えます。また、一部に着色力の強い有機顔料を使った絵具では、着色力を抑える意味で濃度調節に使われます。必要以上に体質顔料を加えると、ちょっと見では明るくきれいな絵具になりますが、実際には効きが悪く混ぜると濁りやすい絵具になってしまいます。多量に使用してコストダウンしたものが習作用油絵具です。
また、一般的に乾燥の遅い油絵具には乾燥剤(シッカチーフ)が加えられます。コバルトや鉛の金属石鹸類が用いられ、チューブ絵具全体の乾燥の速さを平均化しています。
また、絵具には有害な成分も入っている場合があります。取り扱いは、チューブ等の表示を参考にしてください。

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