川柳を書く 「川柳画」



よきことばあしき言葉も小さい舌
(朱雀洞文庫)


花も南無子も南無かけぬけしは風か
(朱雀洞文庫)


生きているいのちいとしきいのちのひ
(日本現代詩歌文学館)


玉さんの縁で師匠と逢いに来る
(三吉演芸場)



みほとけものみもほころぶ技能賞


ひょいひょいとまたぐ神さまいぬの糞


一本の杖を磨いてゆく夫婦

イケメンを舌でくすぐる五七五


美文など梓に鏤らす神無月

(佐藤美文氏出版記念会)

雪折れは不知の柳の浄机亭

(柳都60周年記念川柳大会)

東京を凝視めたままの水子達

(土屋文明文学館・川柳とマンガ展)

にんげんのうつし絵人の息をする

(京都国際マンガミュージアム牧野先生)




かなりあのこころも肌もいやす歌

(化粧品カナリヤの広告川柳)


眦を上げ出陣の貌できる 三柳

(服部征夫都議事務所開き)


余生なお光り続けている傘寿 川柳
門前の道も祝いの傘の下 一泉
八十もまだまだ元気おじいちゃん あまね

(尾藤三柳傘寿の祝い)


アルバムに古いあしたが落ちている

(文京川柳会特選者へ)