Web 句 会 入選発表

 


10月25日〆切>  課題 「飛ばす」 入選発表

<選 者>       尾藤 一泉
    
<入選作品>

北朝鮮問題は単に南北間にとどまらず、今や世界を巻き込んでいる。中でも、将軍様として敬愛を受ける方の言動は、海の向こう側からでは推測しがたい。飛んでくるのは、テポドンとかいう将軍様の唾の飛沫ばかりである。

「美しい国 日本」をめざす安倍内閣は教育行政に力を入れ教育再生会議を設け教育基本法の改正案等を審議しているが、受験科目優先の教育は、その美しい国の歴史さえ飛ばし読みしようとする。それでも「愛国心」が生まれるのか。

飛ぶものはいろいろあるが、匿名性の高いブログから発信される情報には、火のない煙も少なくない。他愛ないものがほとんどだが、意図的に発信する場合もあり、単なる噂以上の情報戦略に川柳家はひっかかってはいけない。

上位3句が時事作品であったのに対し、ホッとする川柳。このストレス社会では、恨み辛みも溜まってしまう。たまには、飛び上がって、それらを振り落とさないと、重みに耐え切れない。昨今生徒が自殺で決着を着けてしまうのが心配。

リストラは言うに及ばず、人事異動は日常茶飯。特にパソコンが思うように扱えないと、どこへ飛ばされるか判らない。しかし「人間万事塞翁が馬」であり、悪いことばかりが待っているわけでもない。未来を信じて生きたいものだ。

<総評>課題のせいか、時事作品が多く応募されてきました。中でも「総書記の唾」は飛ぶものの中で卓越していました。「処方箋無知でディープが飛んだパリ 斎藤冨士男さん」も言い得て妙でしたが、残念ながら選外とさせていただきました。その他、山田海猫さん、さくらつきこさんは、惜しいところでした。
 今回は、選者個人の仕事の都合で発表が大幅に遅れてしまったことをお詫び申し上げます。

<賞 品>
    上記5名の方には、尾藤三柳の著書を差し上げます。

    48名の皆様、ご投句ありがとうございました。