Web 句 会 入選発表

 


9月25日〆切>  課題 「団塊の世代」 入選発表

<選 者>       尾藤 一泉
    
<入選作品>

ヨーイ、ドン!でスタートした団塊の世代。教育も就職も、もちろん恋や酒もいつも一緒だった。似ていたのは生活習慣ばかりでなく、個人の領域の属する「なみだ」まで団塊という枠を越えることができないという宿命。

「敗戦忌」は俳句の季語としての造語だが、敗戦という国家的危機を越えた後に芽を吹いた団塊の世代は、その影を常に背負って成長した。今日の日本の原点は、敗戦と団塊の新芽による所が大きい。

夫唱婦随は、戦前までの教育を受けたものだけでなく、団塊の世代にも受け継がれてきたが、ひとつだけ違ったのは、定年という節目を境に女性の方が社会性をもってしまう。団塊の女性の自立を妨げるものはない。

「年を取れば判る」と若者へ忠告する卑怯な論旨はもはや通用しない。しかし、自分がその年になってみると、親に言われたことが身に染みてくる。団塊の世代はちょうどその辺にさしかかったのだろうか。

中二階などといわれ、次の総裁の座を待っていた団塊の先生方を、いとも簡単に跳び越えたのは、血統書つきのプリンス。新総理がジャンプしたのは、単に世代を超えただけでなく、年功序列というしきたりも越えた。

<総評>2回目にして50名を越える倍増は、とても嬉しいことです。多くの句が送られてまいりましたが、「団塊川柳」とも重なったテーマになってしまい、やや同想が多かったようです。もっと多くの句を取りたかったのですが、厳選にしました。山藤さん、獏眠さん、迷留さん、トカゲのしっぽさんは、惜しくも5句にのこれませんでした。申し訳ございません。

<賞 品>
    上記5名の方には、尾藤三柳の著書を差し上げます。

    52名の皆様、ご投句ありがとうございました。