|
「叫ぶ」
脇屋川柳選
<秀 逸>
「おまたせ!」と分娩台の第一声
<佳作>
なななんと議事堂にあった居住権
痩せたいと気を遣うのにあと一歩
叫ぶことなくて声帯経を読む
いつの間に空が見えなくビルが建ち
官邸は阿鼻叫喚の夢の跡
ポツポツとシミの数だけ悲鳴あげ
ゴキブリを目ざとくみつけキャー
お腹の子式をあげてと叫んでる
叫んでも笑って返す 母の顔
叫ぶ術教科に無くて忘れた子
「ヤッホー」が分解されて不時着し
|
つぼみ
牛 歩
敏 子
ふくよ
敏 子
栄 七
つぼみ
ち よ
あさじ
さちこ
枇杷子
つぼみ
|

十五代目脇屋川柳氏の披講

川柳選秀逸で直筆色紙を
いただき喜ぶつぼみさん。
|
|
E点 マニキュアの赤が気になる参観日
D点 一人旅 爪弾き三味に箸止まり
C点 見舞う息子に「来たか」と掴む母の爪
B点 猫の爪 畳に落ちて夏おわる
B点 爪噛んで育った君はソクラテス
B点 爪を噛む母思うたび「ダメ」の顔
B点 病床に爪の伸びまで弱々し
B点 子を預け爪にも化粧夜の蝶
A点 課題作できずにじっと爪を見る
A点 爪絵柄こづかいかけてより綺麗
A点 猫好きは引っ掻き傷も自慢する
A点 つかれたな じっとながめる爪の先
A点 爪先に染み入るような親心
A点 爪跡を残した女俺育て |
みその
みその
牛 歩
よ し
晏 ね
好 舟
みその
あさじ
三 川
秀
昭 邑
文 泉
団 扇
秀 |
まともすぎる。素直すぎるのが長所でもあり短所
材料が多すぎ、整理するとよい。爪弾き→静かな、とよくなる
共感する方が多かった。
象徴した現象。作者の思いが素直に伝わっている
難しいという意見が多かったが、一泉先生としてはわかりやすい句。
区切る所で句の意味が変わる。「ダメ」説明してしまったのがよくない
「弱々し」は説明になってしまった
言葉の選び方をもっと考えましょう。預け→託しの方がベター
啄木のような繊細さ感じる
作者のポイントは「こづかい」。「手間ひまかけて」など動く句。
「猫好きは」の「は」を「の」に変えるとよい。断定しない
説明が邪魔にならない。何のてらいもレトリックもない繊細な句。
欠点のない句。できすぎで面白くない
この句も区切り方により、意味が変わってしまう |