文京川柳会 第3回例会

平成21年8月19日    アカデミー茗台にて

 第3回の教室は、お客様として十五代目川柳の脇屋先生を迎え、「どきどき」を一泉に代り選をしていただきました。一泉の教室としてはじまり、創立した文京川柳会にあっては、初めての他流選者による選考で、また違ったワクワク感の中、以下の句が入選となりました。

「どきどき」     脇屋川柳選

 <秀 逸>
いざ離陸急に謙虚な神頼み

 <佳作>
妙齢にお礼を言われ何処の誰
駆け込むとアナウンスされ発車する
初デートどうしてだろう手をつなぎ
血圧が上がる恋路の老い二人
七面鳥ジングルベルに総毛立ち

どきどきは山のあなたへ置いてきた
当落で人生別れの神頼み
発表を待つ身はいつも揺れる波
どうしよう浮んでこない初投句 
にわか雨凌いだ軒に彼の人も
鳴るはずの着信音に耳すませ
子も親もどきどき走り雨の壷
当たりくじ 言わざるべきか言うべきか
夢を持つ同窓会のドアの前
ときめきを探しに出掛けまず食べる

 


佳奈子


みその
枇杷子

あさじ
みその

ふくよ
ちよ
三山
ひとみ
ちよ
佳奈子
ま喜
栄七
文泉
晏ね


 十五代目脇屋川柳氏の披講

 プロジェクターを使ったビジュアルな講義は、尾藤一泉による「客観的作句」。現代川柳の主観表現とともに、川柳伝統の客観表現について学習。
 互選「汗」は、やや大が難しかったようだが、以下のように票が入り、それぞれ意見を言い合って、他者の句を読むということについての方法論を深めた。

F点 その汗が未来を作る球児たち
D点 玉の汗お金に換わる初バイト
D点 汗がひく母の団扇の魔法風
C点 ウォーキング大汗かいてスッピンに
C点 山登り爽風と汗抱き合わせ
C点 急停車汗かく鼻にルージュ塗る
B点 顔に付く熱砂あの日の皇居前
B点 水筒も汗をかいてる昼下がり
B点 人生の湧き出る汗は味がある
A点 メタボ腹ビール分だけ汗をかく
A点 流る汗フランスデモは遠のいて
A点 夏盛りコップの汗は冷え冷えと
@点 慾をかき重い土産に汗をかき
@点 汗の後4年も楽し選挙戦

佳奈子
あさじ
ふくよ
ひとみ
ちよ
みその
昭邑
つぼみ
栄七
優笑
晏ね
牛歩
敏子
三山

票は集まったが、「汗」ー「球児」のテーマはやや平凡
「玉の汗」に価値観と気持ちが出ている
賛否分かれたが、「魔法風」という用語法にやや無理が…
女性

やや作られた句。
終戦の日の暑さと虚脱感が汗に伝わる。
暑さの中のけだるさが伝わる。
汗にニンゲンが重なり、区としての深みがある。
気分はよく判る。

 
第四回例会